「ここが好き!スタッフのセレクト事情」
イノブンの雑貨は、実はスタッフ一人一人がこだわりと熱い思いを持ってセレクトしています。
暮らしを楽しく、こころ豊かに。そんなイノブンの理念を大切にしながら、よりお客様と近い目線で、自分が本当に使いたいものかどうか、大切な誰かに贈りたいものかどうか、日々考えながらセレクトから売り場作りまでを手掛けています。
そんなスタッフと雑貨とのストーリーをできるだけ生の声に近い形でお届けすべく、インタビュー形式で綴る連載です。
皆様こんにちは、イノブン四条本店の安元です。クリスマスムード一色の雰囲気になってきましたが、クリスマス商品以外にもスタッフは日々たくさんの商品をセレクトしています。
今回は2Fの西假屋さんにインタビューしてみました!
安元:西假屋さんといえば、新しいものが好きだったり情報収集が上手だったりというイメージがありますが……
西假屋:それねー、よく言われるんだけど、自分ではそうでもなくって。新しい担当を持ったときに知りたいことがいっぱい出てくるから、自分が知りたいことはお客様もきっと知りたいはず……って調べ出すのと、商品に愛情を持ってるっていうのもよく言われるんだけど、自覚はそんなに。とりあえず知りたい!っていう欲求と、それを伝えたい!っていうのがあるかな。
安元:なるほど、伝えたい欲が大きいんですね。
西假屋:そうそう。それと今まで持ってきた担当の中で、作り手の話やメーカーさんの話を聞いてるうちに、やっぱり面白いなって思うんです。自分が聞いて面白いと思ったことはお客様もそうだろうし、それは伝えたいなって。どう使うのかとか、こう使ったら楽しいだろうなとか、自分の妄想も膨らませて、その妄想を誰かに聞いてほしいみたいな。そういうセレクトや売り場づくりを心掛けてるし、自分が24時間お店にいられるわけじゃないから、自分がいない時にどうやったら伝わるのか考えながら。全然手が回ってないんですけどねー(笑)
安元:ここ最近で聞いて面白かった作り手さんのお話はありますか?
西假屋:えー何だろう、フライパン作ってる工場のおじさんの話とか?
安元:工場のおじさんの話!(笑)ぜひ。
西假屋:こないだ4Fスタッフの山坂さんも買ってくださったんだけど、町工場で作られてるフライパンがあって。今の町工場ってどんどん世代が変わっていっておしゃれになってるんですよね。インスタとかSNSを使った宣伝とかも増えてるし、それこそ「映え」狙った商品の開発とかを、昔ながらの技術を活かしながらやってる。私なんかより下の世代の方がもっとよく見てるだろうし知ってると思うけど。メーカーさんから聞いて面白かったのが、そのフライパンの工場は町工場なのに制服がおしゃれっていうの。ほんとにそれ着てるのはむかーしから居るベテランのおじちゃんとかなんだけど(笑)、かっこいいの。つばがまっすぐの若者がかぶるようなキャップかぶってて、何だったかな、ロゴの入ったTシャツを制服として着てて。工場にある端末ですぐ情報が調べられるようになってて見学したらその端末見せてもらえるとかー、本当にそのフライパンを作ってる技術だったりそのおじちゃんだったりは昔からそこにあるものなんだけど。
西假屋:そんで鉄のフライパンは間違いなく美味しく焼けるんですよ!それとミニマリストの方にもおすすめで、フライパンの取っ手が外れるようになってるからお皿としてもそのまま使える。そういうのも聞いて、「お~~~っ!」って(笑)。そういうこといろいろ聞いて、こないだ仕入れたんです。
安元:お~~~っ!ですね(笑)。鉄のフライパンって何が違うんでしょうね?
西假屋:なんだろう、熱伝導率かな?私もここのキッチンの担当になってから買ってみたのよね、手入れも大変そうなのに何がいいんだろうと思って。そしたらほんとに、間違いなく美味しくなる!外はカリっとしてて、内側はしっかりじゅわーって。お野菜もシャキっと焼けるし、卵焼きはふわっとする。
安元:へえええすごい!!それは自分で使って実感したってことなんですね。
西假屋:そうそうそう。キッチン関係の担当をやり始めて、引き継ぎ含めて1年ちょっとぐらい?になるんですけど、ちょうどコロナの自粛期間で自分自身もキッチン周りの見直しをしてて、キッチンツールの情報収集も主婦同士でしてたところに、ぽいっとここの担当に放り込まれて(笑)。そっから自分でも鉄のフライパン2つ買っちゃいました。
安元:いっぺんに2つも?すごいですね。
西假屋:卵焼き用のと、ふつうの大きさの炒め用と。
安元:へええ。ところで西假屋さんの情報収集ってどうやってるんですか?普通にカタログ見てるだけじゃ分からないことも多いですよね?
西假屋:メーカーさんがこまめに来てくださってると聞けることもあるんだけど、たまたま開いた雑誌に載ってたり、先にそうやって自分で知ってから「これってうちで取り扱えるのかな」ってなったり。でもイノブンって主婦の方スタッフに多いから、それに助けられてるかな。人から教えてもらったことが今一番売り場に活きてる気がしますね。
安元:そう、西假屋さんのすごいところって、さっき情報収集能力って言われるとはてな?ってご自身もなっておられたと思うんですけど、私が思うにコミュケーション能力というか、人から聞いて、それを活かすのがすごいと思うんですよね。
西假屋:そうかな、そうかも。シャイなんですけどね。自分の興味のあることはわーって盛り上がれるけど、自分から新しいネタ振ったりはできないし。
安元:でも、イノブンってそういう同じものに興味を持っている人たちの集まりだから、逆にそれで盛り上がれるとこありますよね。
西假屋:そうそう。そうね。これっていいよね、っていう人が周りにもいたっていうか、意外とこの人がこれ使ってたかー!とかそこで嬉しくなってどんどん話聞いていったり。人の話が8割ですね。売り場のコーナーを作るときもみんなが興味あるものか、それと合った枠の中のセレクトにしてます。
安元:これイチオシっていうの今ありますか?
西假屋:もちろん本当は町工場のフライパンなんだけど、何気に昔からあるストウブも今推してる。実は意外と街なかのお店になかなか入荷してこないの。実は黒いコーナー作ったきっかけで。アウトドア・キャンプの需要が高まってるからそっちをやりたいんだけど、みんな郊外のお店で買うから、うちみたいな街なかのお店には買いに来てもらえない。大きすぎるしネットか郊外のお店で買っちゃう。ストウブだったら普段使えるしアウトドアにも持って行けるし、何より映えるしね。実はあれで鍋しても美味しいの。
安元:お鍋!なるほど~!ストウブでやるって発想がなかったです。
西假屋:土鍋もいいんだけどね。ストウブでやっても美味しいんです。なかなか街なかのお店に入ってこないけど今ならうちに2台あるっていう。あれを買ってほしい(笑)。コーナー作りのきっかけの品物です。
安元:こういう話が聞きたかった!っていう内容がいっぱい聞けました。貴重なお時間ありがとうございました!
西假屋:安元さん聞き上手~
安元:いえいえありがとうございます(照)
わくわくしながら商品をセレクトしてる西假屋さん、とっても魅力的な話をたくさんありがとうございました!
次回もお楽しみに。