世界が恋したデザイン

こんばんは!ナカムラです。
今日はちょっと趣向を変えて、オススメの展覧会をご紹介します。

 

“KATAGAMI style ―世界が恋した日本のデザイン―”
京都国立近代美術館 7/7~8/19

 

というものです。
こちらはまだ会期前なのですが、私は東京で一足先に見てきました。

 

型紙、というのは着物などの染色に使われる紙を切り抜いて作った型のことです。
和服の話がイノブンにどう関係が?と思われるかもしれませんが、
実際見てみたら、この展覧会はすごく女子向きだ!とおわかりいただけるかと思います♪

 

タイトルにある通り、「世界が恋した日本のデザイン」。
19世紀に欧米で流行した、日本のデザインについての展覧会です。
イノブンでも大人気のリバティファブリックも、もともとは日本など東洋のファブリックを輸入している会社でした。
まさにその頃リバティが輸入していたデザインなどが展示されているわけです!

 

その他にも、ウィリアム・モリスのパターンやミュシャの絵、フランク・ロイド・ライト設計のランプ、エミール・ガレのガラス、ルネ・ラリックのアクセサリ、シルヴァー・スタジオの版画…
ドイツやベルギーのポスターやファブリックなどの作品、最後には現代の家具や食器まで、
アールヌーヴォーとかが好きな女子心をくすぐるものがたくさん展示されています!
そのどれもが、日本の型紙から影響を受けたものとして、元の型紙と並べられていたりするんです。

 

私はこの展覧会にすっかり感動してしまいました。
それというのも、日本の型紙に影響を受けたデザインがヨーロッパやアメリカで広まり…
と字面だけ見てはわからないと思うのですが、実際並べて見てみると、本当に酷似していて、かつ日本の型紙の繊細さ、芸術性のレベルがものすごく高いことがわかるのです。
(そして会場で実際に現代の職人さんが型紙を切り抜いているビデオが流れていたのですが、
その作業の細かさ、技術の高さにはポカーンと口を開けて見入ってしまいました…)
ミュシャやリバティのデザインが、日本のデザインから強く影響を受けていると知るのは面白く、なんだか少し嬉しいような気になります。

 

これを見た後だと、お店にあるリバティの商品もまじまじとデザインに見入ってしまいます。

こういうのとか…型紙なのかなあ、とか思ってしまいます。笑

このリバティファブリックのブラウスは、入荷してきたとき「うわあ、ジャポニスムだ!」と思って感動したのですが、
まさにこの展覧会のサブタイトルは『もうひとつのジャポニスム』でした^^

 

このワンピースなんかも、形はとてもヨーロッパ風というか上品で綺麗なシルエットなんですが、
こういう風に寄りで見ると、ちょっと和風に見えてくるような気もします。笑

そんなわけで、実は自分の持っているかわいいデザインもジャポニスムかもしれない!
と思えてしまうような展覧会のご紹介でした。

 

みなさまもぜひ足を運んでみてください!
京都の会期が始まったら、私ももう一度行きたいと思っています♪

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