KITONO(キトノ)karimokuのコト その12
こんにちは。
北山店スタッフのオクノです。
さあ、今回はいよいよ愛知県カリモク家具工場見学最終編です。
今回は、カリモク家具(株)工場です。前回登場した、東浦カリモク工場から、少しだけ離れた場所にあります。
この工場では、主にソファーやマットレス、家具修理などのアフターサービスが行われていました。
この工場では、なぜカリモクのソファがこんなにも座り心地がよいのかが納得できるものが作られていました。
①ウレタン発砲
カリモクさんでは、国内家具メーカーでは唯一、自社でウレタン(モールドウレタンのみ)の型作り→発砲→検査→完成までをされています。自社生産することで、安定した品質を作り出しているそうです。ウレタンは同じ工程で発砲しても、微妙に硬さが異なるので、細かい配慮がなされているとか。
ここで、ウレタンとはなにかご説明します!
ウレタンとは、アルコールとイソシアネートが、反応して形成するウレタン結合を持つ化合物のことをさします。
基本的には、結合が柔軟で、強度があるため、化学製品に多用されています。
スポンジなども、このウレタンでできています。
カリモクさんの家具に使われている自社制作のモールドウレタンは、発砲時にフタを閉じて成型発砲させます。ですので、ウレタンの外側が強い壁となって、こう反発弾性のある高密度ウレタンになります。
実際に、ぜひ当店でキトノに座ってみてください。
丁度良い弾力、高反発性でずっと座っていても疲れません。
一般的なイスとの違いが明らかにわかります。
②木枠組み立て
NCルーターで削り出された木枠は、手作業で複雑な骨組みを組み立てていきます。(NCルーターについては)
カリモクさんの木枠は、強度が必要な部分にはムク材を使用。また、曲面など複雑な形状には合板が使用されます。
キトノのソファも、このように作られているのです。
、、、と、ここでついに!
キトノに出会うことができました!!
脚の部分だけでしたが、キトノもちゃんと作られていることが私たちの目で確かめることができました!
③塗装
④革・布地管理・裁断
ここでは素晴らしい機械が使われていました!
残念ながら、写真撮影NGでしたが、裁断は革や布地に合う機械が使われていました。
なんと、この機械が生地の表面をスキャンして裁断していきます。
張るのは人・切るのは機械。ここでも、価値観や付加価値がどこに生まれるのかでしっかり分けられていました。
⑤縫製工程
縫製はすべて人の手によってされています。
圧倒的に女性が多かったです。
女性のきめ細かな気づきが、縫製には生かされているのだそう。
⑥張り工程
ウレタンを貼って、革や布を張り込んでいきます。特に、職人の技術と扇子が必要な工程で、国家検定『椅子張り技能士』の認定者が最終工程で作業しています。ソファの強度を出すために、衝撃に強い紙を背面に使用されていたことには驚きました。
この後、しっかり検品されて、箱詰めされて皆さまのお手元まで送られます。
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これまでのブログでカリモク家具 キトノが、なぜ人との暮らしに馴染みやすく、使いやすいのかを少しでも感じて
いただけたのではないでしょうか。
数回にわたって、愛知県の工場で作られている、木材、ソファ、ダイニングチェアについての作られる工程をお話ししてきました。
ここまで木材からこだわり抜いて、大勢の人の手によって厳選され審査されてお客様のお手元に届くからこそ、お客様からの安心と信頼が厚いのだと、私も今回の工場見学によって感じることができました。
これが、長年愛され続けている訳なのです。
先月、新たに岐阜にある主にテーブルなどを作っているカリモク工場見学に行かせていただきました。
次回から、今度はテーブルの良さを皆様にお伝えしていけたらと思います。
ここまで、読んでくださった方、ありがとうございました♪