KITONO(キトノ)karimokuのコト その10
こんばんは!
INOBUN北山店オクノです。
知多カリモク(株)さんの工場見学で木材加工について知ってもらった後は、ソファーやダイニングチェアーを作っている東浦カリモク(株)さんの工場見学前編をお届けいたします♪
東浦カリモク(株)さんの工場では、知多カリモクさんで加工された木材などをいよいよ形にしていく加工から始まります。
①木工加工
基本となる形を機械で削り出した後、微調整は手作業で行われています。少しのズレ・歪みも許されない繊細な工程で熟練を要します。
この上の写真の機械は【NCルーター】といって、製材された板を、4面同時に削り出しと穴あけの工程を行ってくれています。
機械で削り出しを行うと言っても、カリモクさんでは多くの種類のソファや椅子を作っています。
そのため冶具を使って機械に多くの種類の形の切り出しを行ってもらいます。
【冶具(ジグ)】とは、機械工作の際に刃物や工具を加工物の正しい位置に導くために用いる補助工具のことです。
ミスを減らし、効率よく作業するために、ひとつの家具につき、数多くの冶具を作らなければなりません。
この冶具、なんとここの工場の方たちによってすべて手作りされているのです。
ひと昔前は、切り出すこの工程さえもすべて人の手でされていたようなのですが、付加価値のない工程(ここでいうと形に切り出す工程)はロボットにすることで、
圧倒的に多くの木材の加工に成功したそうです。もちろん、しっかり人の手によってひとつひとつその後は加工されているので、どのもまねできないような上質で丁寧で、
温かみのある家具ができあがるのです。
②木地調整
表面を滑らかにするためにサンドペーパーをかけます。人間→機械→人間の絶妙なコンビネーションです!
仕上げは、やはり職人の手で4種類の回転するサンドペーパーに押し当てて、最終調整がされています。この最終調整は、組み立て、塗装工程に向けてのとても重要な工程になるので、
厳しい技能検定試験を合格した職人しかここで作業することができないのです。
これにより、あの触りたくなるような曲線美が生まれているのですね。納得です!
③組付
接着剤を丁寧に塗り込み合わせます。すべて手作業です。
接着剤はエコキシツを使っており、体に安全でやさしい家具作りにこだわっておられました。
この接着剤は、8時間で固まるそうです。
木材に穴をあけたり、加工する際に、使用している刃物は、すべて人の手により1つずつ毎日研磨され、
しっかりとメンテナンスがされていました。
それにしても、ものすごい数の刃物です!驚きました。
東浦カリモク(株)工場、前編はここまで。
次回は、後編です。ソファの形が出来上がるまでや、生地の張り込みなどについてお伝えしていきますね!
果たして、次回こそKITONO(キトノ)には出会えるのでしょうか。
お楽しみに!